まず、メインとなる授業は、月曜~金曜の8時半から13時まで。二人のインストラクターが約半分ずつ教えます。4時間半の授業ですが、15分間の休憩が2回入るので、勉強しているのは正味4時間です。とは言っても、正午を過ぎてからの1時間は、いつも永遠に感じられるほど長い、、、笑。内容としては、主に小グループやペアでの会話、ビデオを見て内容の理解度を確認するリスニングのトレーニング、そして文法の講義も少し。
文法はアマーストで教わったことの復習が多いので問題ないのですが、リスニングはかなり苦手。耳がなんだか知っているような単語を拾っても、その意味を思いだそうとしている間にどんどんビデオが進んで、「ああ、もう今なんの話してるの???」という感じ。特に、私が慣れている公用アラビア語のフスハではなく、話し言葉のアンミーヤになると、知っているはずの言葉さえ発音やアクセントのせいで聞き取れずむしゃくしゃ。でも何回も何回も聞いて内容が理解できたときの喜びは格別です。
授業を終えたあとは、1時間の昼食休憩。正直に言って、この昼食の時間が1日の中で一番楽しい時間です笑。ほぼ毎日、クラスメイトと共に、サンドイッチ、シュワルマ(薄く削いだケバブの肉を野菜を巻いたラップ)、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)のラップなどのストリートフードを食べています。これが大体$2.5~4という安さ。
しかもぜんぶサイズが大きいので満腹になります。写真は、お気に入りのファラフェル屋さん。奥の巨大なフライヤーの縁にぞろっと並んでいるのが、そのファラフェルです。手前がサンドイッチに巻かれる具材たち。
二枚目の写真が、そのファラフェルサンド。ファラフェルとトマト、ミント、ラディッシュ、ゴマのソースを巻いたラップサンド(3500LP=$2!)。食べかけで失礼します笑
そう、こっちに来てしたレバノン料理に関する嬉しい発見は、①やたらと生玉ねぎを使わないこと(生玉ねぎは、数少ない苦手な食べ物の一つです)と、②ミントを多用すること。ゴマ、ひよこ豆、オリーブオイルなど、リッチなテクスチャーの具材とミントの爽やかさが合わさると、口に入れた瞬間踊りだしたくなるような美味しさです。
この写真もまたお気に入りのお店のもの。サージという伝統的な鉄板で、サンドイッチを作っている様子です。ピタパンをここでカリカリに温め、それで肉や野菜やチーズを巻きます。手前の、茶色っぽいものが乗っかてるものが、私がよく食べる(ラヘムバジン)。生のひき肉をパンに塗りつけ、パンごとサージの上で調理します。お肉に火が通ったら、野菜、マヨ、マスタードなどを巻いて出来上がり。これもまた巨大な割に、4500LP=$3です。
昼食を終えたあと、14時~15時は、インストラクターとの一対一の面接です。面接といっても、授業で聞けなかった質問、宿題で分からなかったことなどを質問して教えてもらうような感じ。この面接は水曜日を除いて毎日あるので、その日の疑問をその日のうちに解決でき、とてもありがたいです。
そして、15時以降は日替わりで1時間~1時間半のプログラムがあります。
月曜日はレバノンや中東の歴史、文化、時事問題に関するレクチャー。もちろん、in アラビア語。正直15%くらいしか理解できてないから、これ参加する意味あるのかなって思いますが、先生によれば、分からないなりに数少ない知ってる単語を聞き分けたり、アラビア語のリズムに耳を慣れさせたりするだけでも意味があるそう。ふーん、、、と思いつつ、「参加しない」というオプションがそもそも存在しないので頑張ってかじりついています。
火曜日はアラビア語の映画を見ます。これには字幕がついているので内容は一応理解できますが、翌日の授業で行う5-10分ほどのスピーチのために、何を話そうかな、と考えながら観ています。
水曜日は、クラスでベイルート市内を歩いたり、大学近くの観光名所を訪ねたりします。例えば、先週の水曜日は、近所の花屋や雑貨屋に立ち寄り、覚えたてほやほやの言葉を駆使しながら店主とコミュニケーションを取ったり、ジューススタンドで注文したりしました。このプチトリップは、教室外でアラビア語を使用する良い機会です。写真は、その時に飲んだ(食べた?)フルーツカップです。上にふわふわのチーズと生のアーモンドがトッピングしてあり、ボリュームたっぷりで満腹になりました。
木曜日はクラブ活動の日。レバノン、パレスチナなどの国々の民族舞踊であるダプケか、カリグラフィー(アラビア語の書道)のどちらかを選択します。
わたしは、後者を選びました。これがいやはやとても難しい、、、。アラビア文字独特のカーブがなかなか描けません。綺麗にバランスも取れない。先生はあんなに簡単そうにやってるのに、、、笑。
カリグラフィーの字体は全部で6種類あるらしいのですが(トルコ起源、イラン起源、レバノン起源、など地方で分かれている)、私たちが習ったのは、写真のナスハという字体。一生懸命練習して少しでもお手本に近づきたい!。
金曜日は、TAとの1時間の会話セッションが2,3週間に1回ありますが、それが無ければ15時ですべてが終わります。
こうして16時半ごろまでにすべてのプログラムが終わり、夕方は宿題をやったりジムに行ったりします。金曜の夜は、こっちで出来た友人たちとバーに飲みに行くことも。実はまだベイルートでクラブに行っていないので、帰国前に行かねば!と思っています。ベイルートのナイトライフは、東京とは比べられないほど華やかで、豪勢です。人によっては朝7時までパーティをして、朝ごはんを食べてやっと解散、ということもあるそう。
もし夜遊びする機会があればそれもまたご報告します笑。
週末にはAUBが遠足に連れて行ってくれたり、自分たちでアウトドアを楽しんだりできますが、それについてはまた今度の投稿で!
そんなこんなで平日は忙しく、週末はゆったり過ごす、というメリハリのある生活を送れています。夏休みになんで1日8時間も勉強してるんだ?と思うことはちらっとあっても、ベイルートで語学研修なんて滅多にない経験だし、ICUを一緒に卒業した仲間は夏休みなどなく働いているんだ、と思い出して、5秒前の甘ったれた考えを振り切っています。
ここでの生活もあと3週間と少し。与えられた機会と時間を無駄にしないよう、残りも頑張っていきたいです。
さてさて、最後に、アラビア語でのフレーズをご紹介。今回は「ありがとう」です。
!شكراً シュックラン! と言います。
さらに、「とても」「本当に」を付け加えたい時には
كثير クティール をくっつけます。
ここまで読んでくださってシュックラン・クティール!