2016年10月16日日曜日

ボストンへのプチトリップ!(1) の巻

最近忙しすぎてぜんぜん投稿をしていなかった、、、(いや忙しいというのは常に言い訳で、時間は作ろうと思えば作れるのだが、単にその気がなかった笑)


と、いうことで、今、模擬国連のカンファレンスのためにボストンにおります!
Bar MUN(Boston Area Model United Nations) という名前のこのカンファレンスは、ボストン大学の模擬国連サークルが、ボストン周辺にある大学を招いて毎年行っている。

会場は、Questrom School of Business ↓↓
ボストン大学のビジネススクールで、ボストン市内中心部にそびえる大きなビルヂングである。

アマーストからはPeter Panというバスを利用して来たのだが、ボストン市内に入ったときの言い様のない安心感といったら、、、!
ここに来るまで気付かなかったけど、東京生まれ東京育ちの私は、無意識にシティライフを恋しがってたのだと思う。笑。




さてさて、本題に戻ろう。
みなさんは模擬国連と聞いて何を思い浮かべるだろうか?
本物の国連総会さながらの巨大なカンファレンスルーム。世界各国の名前が書かれたプレート。
びしっとスーツで決めた若者たちが、紛争や飢餓などのグローバルな危機について、割り当てられた国の視点から真剣に意見を戦わせる。



そう、こういうのとか、


こういうやつ!!!



しかしながら、今回私が参加したBarMUNは、国連総会ではなく、委員会を再現するカンファレンスである。国連における委員会とは、国連の無数にある下部組織の一部で、麻薬取り締まり、武器輸出、発展途上国における農業などなど、特定のトピックについて、より詳細で専門的な話し合い・取り決めが行われる場所である。

つまり、上の写真のように、各大学が「国を代表する」ということはなく、各生徒が、委員会に所属する「個人」をロールプレイすることになる。

BarMUNの委員会には、Modern Committees とHistorical Committeesの二つがある。前者が現在進行中の問題を取り扱うのに対し、後者は過去に存在した問題について話し合う。双方とも実在の問題・危機を取り扱い、かつ、生徒が演じる人物もノンフィクションだが、必ずしも国連の委員会として実在するわけではない。
後者の例として、The OSS 1944という委員会は、戦後に枢軸国側の科学者をどのように取り扱うべきかを話し合っていた、連合国側のインテリジェンスユニットを模したものである。従って、この委員会は、1944年に起きているという設定で進められる。この委員会はもちろん国連の組織ではなく、米国が中心になって設立された組織である(そもそもこの時、国連は存在しないしね!!!)


この説明だと「なんだかんだ言って面白そうじゃん!歴史ものの映画みたいだし」とか思うでしょう??私が割り当てられた委員会の話を聞いてほしい。

私が配属された委員会の名前はJCC Coastal Divides - Bad Boy Records vs. Death Row Records。私の第一印象は、「ん、、、??なぜレコード会社?しかも会社名どした??」
JCCとはJoint Crisis Committee(連帯危機委員会)の略なので、まあいいとしよう。Coastal Dividesとは、米国の西海岸と東海岸の対立を指す。それで、何が対立しているのかといえば、1990年代に米国のヒップホップ・ラップ業界で支配的だった、上記の二つのレコード会社なのである。NYのハーレムに拠点を置き、東海岸を代表するBad Boy Recordsに対するは、LAに拠点を置く西海岸代表のDeath Row Records ("death row"とは、死刑宣告され、執行待ちする犯罪者のリストのことである)。
二つのレコード会社は、それぞれの海岸を代表し、かつ全国展開を望んだために、もともともライバル関係にあったが、お互いを誹謗中傷するような歌詞のある曲をリリースしたり、それぞれのファンが相手方のファンに暴力行為を働くなど、対立を深めていった。1990年代半ばには、双方の創立者(B.I.GとTupac)が何者かに暗殺されるまでに争いは激化する。

この委員会は、この対立が激化する直前の1993年に起きているという設定で進行する。委員会が設立された(表向きの)理由は、「両会社間の対立を緩和し、米国におけるヒップホップの評価や価値を協働して高めて行けるようにしよう」というものだが、各会社は自分たちの利益を最優先するし、同じ会社内でも色んな利害が錯綜するので、そんな穏健な結末はなかなか実現しそうにない。

生徒たちが割り当てられる役は、実際のヒップホップアーティスト(私が聞いたことあったのはSnoop Dog とLauren Hillだけ)や、会社付きの代理人、税理士など。
私の役は、Death Row Recordsのスカウトマンだった。笑。普段こういう音楽聴かないから、Youtubeで委員会に参加するアーティストの曲を検索しまくって勉強しました。




まあとりあえず一生懸命説明してはみたけど、よくわからないでしょう?私もよくわからない。未だに笑

とりあえず実際の国連ではこんなトピック絶対に取り扱わないし、私が模擬国連に入ってわざわざボストンまで来て何時間も話し合いたかったトピックではない、ということだけ伝わればうれしいです。



(←全ての委員会が終了した直後のロビー。)


まあ何はともあれ、委員会には参加したんだけど、一番面白いのは、各生徒が口角泡飛ばしながら「ヒップホップの精神は!!」とか語ってる割には、委員会メンバーに黒人の生徒が一人もいない、という事実。つまり、この音楽ジャンルがそもそも生まれてきたルーツを、身を以て理解している人が誰もいなかった。
白人からの抑圧(警官による黒人に対する無差別暴力など)への反動として生まれたという起源のために、ある程度の暴力性を潜在させるこのジャンルは、その抑圧を今も感じながら生きているマイノリティの声があって初めて議論の対象になるんじゃないかな、、、とか思ったのだけど。

正直に言えば、この委員会に参加することの意味を見いだせなかったので、嫌みっぽいことを考えていただけかもしれない。笑。



まあ総じてボストン滞在は楽しかったので、それについは回を改めて投稿したいと思います。





ホテルへ帰る電車の中で。窓に映るは、疲れ果てた筆者とその仲間たち。




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